「一級建築士までの道―学科試験、設計製図試験など」



すべての建造物を扱える一級建築士。その仕事分野や試験内容などを簡単にまとめました。一級建築士の資格取得が「超難関」と言われる訳が分かるかもしれません。


一級建築士になるには、年1回実施される「一級建築士試験」をパスし、「一級建築士名簿」に登録し、国土交通大臣からの免許を受けなければなりません。

一級建築士は、複雑で高度な技術が求められる建物を含め、すべての施設を設計したり、工事の監理を行ったりできます。また、二級建築士を指導するための知識や技術が求められます。

その仕事分野は、3つに分けられています。1つは、建物のサイズや間取り、デザインなどを考え、建築物の全体像を作り出す「意匠系」です。色彩感覚などのセンスが問われるので、芸術的な分野と言えるでしょう。

2つ目は、「構造系」です。部品の配置方法や選択方法によって、建物の強度や安定感をいかに増すことができるかといった点を考え出します。物理や計算が得意な人が向いているようです。

さらに、空調設備や電気設備、機械設備を扱う「設備系」があります。

一級建築士の資格が、合格率10%前後の「超難関」と言われるのは、試験の難しさもさることながら、受験資格を満たすまでの道のりも大変だからかもしれません。受験資格は、建築に関わる学歴や最終学歴、実務経験に基づいて、6つの項目で定められています。

試験は、まず4科目(計画、法規、構造、施工)から成る学科試験を受けなければなりません。それを通った合格者だけが、設計製図の試験(出されたテーマに合わせて計画を立て、図面に起こす)を受けられます。机の上の勉強で何とかなる分野と経験で慣れておく必要がある分野があると言えます。

試験情報はインターネットにもたくさん載せられていますが、独自に集めるよりも、「建築士会」に直接問い合わせて、細かく尋ねるのが良いでしょう。

“一級建築士になる!”と決めてから、受験資格を満たし、試験に合格し、資格を得て、一級建築士としてスタートラインに立つまでには、本当に長い道のりが待っています。努力無しでは到底かなわない歩みです。だからこそ、「偽装事件」なんていうものは絶対に起きて欲しくないですね。